本ブログの趣旨

児童虐待」と聞いた時、何を思い浮かべますか?

最近だと目黒区5歳児虐待死事件、野田市小4女児虐待死事件などが記憶に新しいでしょうか?

映画やドラマでも、虐待をテーマにしたものがたくさんあります。

「虐待」と聞くと、とても悲惨なイメージがありますね。なんで親は我が子にこんな非道なことができたのか、自分だったら絶対にやらない。そう考える人がほとんどだと思います。

でも世の中には無知からくるプチ虐待がたくさんあることをご存知でしょうか?


英語圏では、虐待をもう少し広く捉えた概念に、maltreatment(不適切な養育)という言葉があります。これは子供の健全な発達を妨げる養育のことを指します。つまり、虐待とまではいかないけど…でも子供には悪影響だよねという養育のことです。

子供が言うことを聞かずに感情的に怒ってしまった。

子供に言うことを聞かせるために脅してしまった。

こんなことってありふれてませんか?(私はしょっちゅうです…)

子供に勉強ができるようになってもらいたいので放課後は無理矢理勉強させるために友達と遊ばせることを(本人の意思に関わらず)許さない。

きちんと謝る子になってほしいので、謝るまで正座させた。

これはかなり極端かもしれませんが…でもこんな親って、子供への愛情に溢れてると思いませんか?子供が大人になった時困らないようにやってるわけですから。

 

これらの親の行動は、親自身が子供への愛情でいっぱいにも関わらず、(いや、いっぱいだからこそ)子供には悪影響となってしまいます。とても切ないですよね…

では不適切な養育を避けるためにどうしたら良いのか?それは意外と難しいことです。

だって、学校で子育ての仕方習いましたか?自分の感情のコントロールの仕方習いましたか?子供に言うことを聞かせる方法習いましたか?

何も教えてもらってません。だから母たちは迷いながら不安になりながら、夜な夜な育児情報集めて毎日葛藤しています。

仕事しながら普段の生活を回すのもいっぱいいっぱい。それで「子供は感情的に叱ってはいけません」なんて言われたら、じゃあどうしたらいいのか!?ってなりますよね。


このブログでは、

公認心理師で子育て中の筆者が、(自分の頭の整理がてら)子育て世代に有益だなと思う心理学の情報を発信します。専門的な用語をなるべく使わず、一般にも分かりやすい内容にすることを目標にします。

 

 

おまけ

以前、指導教諭が「君達が今こうして心理学を学んでいるのは、将来親になった時に良い子育てをするためと言っても過言ではないな」と言っていたのをふと思い出しました。自分が親になり日々の生活に忙殺された中、自戒の念も込めてこのブログを書こうと思います。