感情のコントロールってどうやるの?②
感情をコントロールするためには、まず自分の気持ちに耳を傾けることが効果的です。敵を制するにはまず敵を知ることです。自分が何を感じどう考えているのか徹底的に見つめてみます。感情や思考に飲み込まれずに一定の距離を置く感覚でやると良いです。
①なんの感情ですか?
それは不安ですか?恐れですか?怒りですか?
②それによってどんな身体反応がありますか?
体が硬直しますか?胸が痛くなりますか?胃が浮く感覚がありますか?体が火照りますか?動悸がしますか?
③なぜそう感じるのですか?
感情が起こる背景にどんな思考がありますか?
例えば、子育て真っ最中のお母さんたちであればな「自分はこんなに頑張っているのに1番近くにいる子供がそれを分かってくれないなんて酷い」「こんなに言うことを聞かなくて将来問題児になるかもしれない」「自分はこのくらいの年にはちゃんとできていたことが、なんでこの子はできないんだ」なんかがよくあるかもしれません。
自分の置かれた状況により様々な思考が出てくると思います。
その思考を客観的に、自分から少し遠ざける感覚で眺めてみてください。
☆ここで注意点があります。
自分の考えと向き合っている中で、非常に強い感情を引き起こす思考が紛れ込む可能性があります。
例えば、「あの子がこんな酷いことをしたのが悪いんだから怒るのは当たり前だ」とか「こんなに不安になるのは自分が弱いからだ」なんていう思考が湧き上がってくるかもしれません。そうやって無理に合理化しようとしたり、自責感を煽るような思考がある時には激しい感情の波に飲み込まれやすく、不快を伴う感情と距離を置くという本来の目的を忘れやすいので注意が必要です。そんな時は一旦その思考を手放して他の思考に焦点を当ててみてください。