感情のコントロールってどうやるの?③

前回、自分が今何を感じていて何を考えているのかを見つめる方法について紹介しましたが、実はこれだけで様々なメリットをもたらします。

 

①メリットその1

まず、感情や思考にフォーカスすることで、衝動的に反応するまでの時間を稼げます。


怒りの対処方法で、6秒間ルールというものがあります。これは「怒りを感じてからとりあえず6秒数えてみよう!その間に怒りのピークが過ぎるよ!」というテクニックです。

怒りは常に一定でなく、ピークを迎えてからは徐々に下がっていくものです。怒りのピークで行動してしまうと、相手との関係を悪化させるような衝動的な行動を取るリスクを高めます。

ですから、時間をおいて少し理性的になってから行動することが大切です。


②メリットその2

感情の背景にある思考に焦点が当てられれば、自ずと自分がどんな状況で感情的になりやすいのか見えてくることがあります。


例えば、

「時間がないと子供にあたりやすくなるんだな」と分かれば、時間を作るための工夫をしたり夫にヘルプを求めてみたり。

「自分の育児が正しいのか不安に感じているんだな」と分かれば、不安な点について専門家やママ友に相談してみたり。

感情の裏にある思考に注目することで、感情が起きやすい状況を避けるための具体的な解決案が出てくるかもしれません。

 

③メリット おまけ

感情やそれに伴う身体感覚を同定する訓練をすることは、心身症(ストレスが身体疾患として出てしまうこと)のリスク予防にもなります。子供がいれば、なるべく長く健康に生きたいと思うのが常。忙しい中だからこそ、自分の心身を労わることも必要です。